ハン・ヒョジュ
ハン・ヒョジュは韓国の俳優。2003年のミス・ビングレ選抜大会をきっかけに芸能界へ入り、ドラマ『トンイ』でMBC演技大賞の史上最年少大賞、映画『監視者たち』で青龍映画賞主演女優賞を受けた。近年は配信ドラマや日本語での主演作にも活動の場を広げている。[5][7][10]
更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-08
生い立ちとデビューまで
清州から単身ソウルへ
ハン・ヒョジュは1987年、忠清北道清州市に生まれた。2020年にバラエティ番組『ソウル田舎者』で母校の高校を訪れた際、演技を志したきっかけを語っている。あるドラマで子役が見事な演技をしているのを見て自分もやってみたくなり、ちょうど開かれていたモデル選抜大会に軽い気持ちで応募したところ、オーディションに呼ばれたという。2003年、17歳でミス・ビングレ選抜大会の1位となりモデルとしてデビュー。高校1年の冬休みにひとりで上京し、モデルの仕事と並行して演技の勉強を始めた。のちに東国大学の演劇学科を卒業している。番組では、故郷を離れたというより、やりたいことを探しに行ったのだと涙ながらに振り返った。[1][5]
シットコムから主演へ
2005年、MBCの青春シットコム『ノンストップ5』にゲストとして出演したところ、そのままレギュラーに起用され、人気を集め始める。2006年には映画『투사부일체』でスクリーンデビューも果たした。初めて主演を務めたドラマは『春のワルツ』で、その宣伝のために初めて日本を訪れている。のちのインタビューでは、作品が終わって泣いた記憶として最後に思い浮かぶのがこの『春のワルツ』の最終回だと語り、心残りの多さに涙したこと、それ以来もっと自分を強く律しなければと思い、常に次の作品へ走り続けてきたことを明かしている。[5][6]
活動の歩み
『トンイ』で最年少大賞
その後も『イルジメ〜一枝梅』『華麗なる遺産』などのドラマに出演して知名度を高め、2010年のMBCドラマ『トンイ』でタイトルロールを務めた。同年のMBC演技大賞では『逆転の女王』のキム・ナムジュとともに大賞を共同受賞する。1987年生まれで当時23歳の彼女は、1991年に24歳で受賞したキム・ヒエの記録を塗り替え、同賞の史上最年少の大賞受賞者となった。この年は人気賞も受け、視聴者が選ぶ今年のドラマにも『トンイ』が選ばれている。[5][7]
映画で広げた役柄
2012年は映画『王になった男』で王妃を演じ、同じ時期にロマンス映画『반창꼬』(絆創膏)の撮影も重ねた。2013年には『監視者たち』で第34回青龍映画賞の主演女優賞を受賞する。壇上では、すばらしい先輩たちと候補に並んだだけで光栄だったのに大きな賞をもらって重く、怖いと語り、ここに立てたのは自分の能力よりも良い人たちに出会えたからだと感謝した。その後も『ビューティー・インサイド』(2015年)、『人狼』(2018年)など、ジャンルの異なる映画に出演を続けた。[8][10][12]
ドラマ復帰と米国進出
2016年、MBCの水木ドラマ『W-二つの世界-』で、2010年の『トンイ』以来6年ぶりにテレビドラマへ戻った。演じたのは、漫画家の父が描く大人気ウェブ漫画の世界に引き込まれてしまう胸部外科レジデントのオ・ヨンジュである。制作発表会では、ドラマに戻るなら本当にドラマチックな作品をやりたかったので、台本を受け取ったときに夢がかなったと思ったと語った。2019年には、映画『ボーン』シリーズのスピンオフとなる米USAネットワークのドラマ『トレッドストーン』の撮影のため、ハンガリーのブダペストに滞在していると報じられた。かねて英語の勉強を続け、海外進出に備えていたという。[11][12]
配信時代の主演作
2021年のtvN『ハピネス』では、感染症で封鎖された高層マンションを舞台に、警察特攻隊の戦術要員ユン・セボムを演じた。2023年のDisney+『ムービング』では、並外れた五感を持つ国家安全企画部の元最年少要員で、高校3年生の息子を育てる母イ・ミヒョンを演じ、同年にはNetflix映画『毒戦 BELIEVER 2』にも出演した。2024年のDisney+『支配種』では、人工培養肉の時代を切り開いたバイオ企業の創業者ユン・ジャユに扮した。感情を表に出さない人物像に合わせて声のトーンを変え、長い髪を短く切ることも自ら提案したという。[13][15][16]
エピソード
役を自分で作り変える
『반창꼬』の撮影前、彼女は遅れてきた思春期のような時期を経験したと打ち明けている。明るい現場がその「治療薬」になったという。続く『監視者たち』で監視班の新人ハ・ユンジュを演じた際は、最初に受け取った台本のヒロインが明るく可愛らしすぎると感じ、監督と相談して落としどころを探った結果、より良い人物になったと振り返る。それまでは似たイメージの台本ばかり届いていたので、違う姿を見込んで声をかけてくれたことに感謝したとも語った。役のために髪を短く切り、父親譲りという運動神経を生かした短いアクションにも挑戦し、いつか本格的なアクション映画を撮りたいと話していた。[8][9]
3か月のスタント訓練
その願いは後年かなえられる。2022年公開の『パイレーツ:失われた王家の秘宝』で海賊団の頭ヘランを演じるにあたり、ほかの出演者に先駆けて約3か月のスタント訓練を個人的に始め、剣術や水中アクションに取り組んだ。翌朝になっても目や鼻、耳から水が出てくるほど過酷な撮影だったという。共演のイ・グァンスは、週に3日ほど、まともに歩けなくなるまで訓練していたと証言し、クォン・サンウは自分が見た女性のなかでいちばん速く力強い動きだったと称えた。続く『ハピネス』でも実弾射撃などの訓練を積んだが、直前に出演した『トレッドストーン』と『パイレーツ』でアクションの感覚が体に残っていたのが助けになったと話している。[14][13]
母を思い浮かべた母親役
『ムービング』の出演を打診されたのは33〜34歳のころで、高校3年生の母親を演じるには若すぎるのではと自信が持てなかったという。それでも、楽に選べる作品より難しい道を選んで挑戦するのが好きだと引き受けた。母親になった経験がないため、家族に尽くしながら仕事も続け、自分の時間を持てなかった実の母を思い浮かべて役を作った。配信開始前は評価が怖くて眠れず、体調まで崩したと告白している。最後の3話を映画館で一緒に観た母は、厳しい人なのに見終わって「よくやった」と一言かけてくれ、胸が熱くなったと明かした。[15]
日本語で演じた夢の作品
日韓合作のNetflixシリーズ『匿名の恋人たち』では、小栗旬と共演し、視線恐怖症を抱える天才ショコラティエで、日本語と韓国語を行き来するイ・ハナを演じた。『春のワルツ』の宣伝で訪日して以来、日本で演技をすることを夢見て20代前半から日本語を学び、日本の事務所に所属して15年になる。異国に長く留まり外国語で演じたこの作品に1年を注ぎ込み、不自然な訳の台詞を直すため関係者と10回以上の会議を重ね、後半の台本はほぼ一緒に書いたという。幼いころから描いてきた夢がかなった作品だと語った。今後は『ムービング』シーズン2の撮影が控えるほか、2026年末放送予定のMBCドラマ『너의 그라운드』で、弁護士からスポーツエージェントに転身するソ・ヒスンを演じる。[6][17]
プロフィール
作品
年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。
出典
リンク先の著作権は各発行元に帰属します。本文は転載せず、確認した事実をもとに書き起こしています。
- ハン・ヒョジュ — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 支配種 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- ムービング — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- ハピネス 守りたいもの — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- ハン・ヒョジュ、ミス・ビングレ時代に再注目 『ソウル田舎者』で故郷・清州を紹介毎日新聞(大邱)/参考出典/確認日 2026-10-08
- [インタビュー]本当に愛する仕事 『匿名の恋人たち』の俳優ハン・ヒョジュCine21/本人・関係者インタビュー/確認日 2026-10-08
- MBC演技大賞、キム・ナムジュとハン・ヒョジュが大賞を共同受賞聯合ニュース/参考出典/確認日 2026-10-08
- ハン・ヒョジュ「『반창꼬』のミスと出会って遅れてきた思春期を乗り越えた」アジアトゥデイ/本人・関係者インタビュー/確認日 2026-10-08
- 『監視者たち』のおかげでハン・ヒョジュが変わったオーマイスター/本人・関係者インタビュー/確認日 2026-10-08
- 青龍映画賞、ハン・ヒョジュが主演女優賞「大きな賞で重く、怖い」OBS/公式一次情報/確認日 2026-10-08
- 『W』ハン・ヒョジュ「6年ぶりのテレビ復帰、緊張で眠れない」聯合ニュース/参考出典/確認日 2026-10-08
- ハン・ヒョジュ、『ボーン』シリーズのスピンオフ『トレッドストーン』で米国進出イーデイリー/参考出典/確認日 2026-10-08
- 『ハピネス』終了インタビュー ハン・ヒョジュ「ユン・セボムは私に似ている」スポーツ朝鮮/本人・関係者インタビュー/確認日 2026-10-08
- 『パイレーツ:失われた王家の秘宝』試写会、ハン・ヒョジュ「3か月のスタント訓練」エクスポーツニュース/参考出典/確認日 2026-10-08
- [BIFF]ハン・ヒョジュ「『ムービング』のイ・ミヒョンは献身的な自分の母を思い浮かべて演じた」マックスムービー/参考出典/確認日 2026-10-08
- 『支配種』ハン・ヒョジュ一問一答(ニュース1配信)ファイナンシャルニュース / ニュース1/本人・関係者インタビュー/確認日 2026-10-08
- ハン・ヒョジュ、MBC新ドラマ『너의 그라운드』出演確定iMBC芸能/公式一次情報/確認日 2026-10-08