シン・ヘソン
2012年の『学校2013』の端役から出発し、脇役を積み重ねて主演級に上り詰めた女優である。『黄金色の私の人生』『三十ですが十七です』『哲仁王后』などで幅広い役柄をこなし、2026年にはNetflix『レディ・ドゥア』で青龍シリーズアワード主演女優賞を受賞した。
更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-09
生い立ちとデビューまで
演技一筋の学生時代
シン・ヘソンは1989年8月31日、ソウル・広津区で生まれた。幼いころから俳優になることを夢見ており、中学生のころには演技塾に通い始めている。高校は国立伝統芸術高校の音楽演劇科へ進み、大学は世宗大学の映画芸術学科で学んだ。進学先を見ても分かるとおり、10代から一貫して演技の道を目指してきたタイプの俳優である。ただし、芸能事務所のスカウトやオーディション番組を経て一気に注目されたわけではなく、デビューまでには長い遠回りが待っていた。
プロフィールを配り歩いた日々
大学に進んでからも、デビューへの道は開けなかった。事務所に所属していない新人には書類選考を通ることさえ難しく、オーディションの場に立てる機会自体がほとんど回ってこなかったという。本人は後に、「オーディションに100回落ちたという先輩たちさえ羨ましかった」と当時を表現している。そうした数年を経て合格したのが、2012年末に始まったKBS2『学校2013』である。役名は本名そのままの「シン・ヘソン」で、名前のない生徒役の一人にすぎなかったが、ショートカット姿で画面に登場し、エピソードの一つで出番を得た。後に彼女は、この作品が自分に「学生時代を贈ってくれた」と感謝を口にしている。
活動の歩み
脇役で磨いた振れ幅
2014年のtvN『高校処世王』では主人公の同僚役で出演し、ここで出会った演出家や脚本家がその後のキャリアを開いていく。2015年夏のtvN『ああ、私の幽霊さま』ではチョ・ジョンソク演じるシェフの妹カン・ウニとして、交通事故でバレエを諦めた繊細な女性を演じた。その放送終了直後に始まったMBC『彼女はキレイだった』では、一転してちゃっかり者のビューティー担当アシスタント、ハン・ソルを演じ、視聴者を驚かせた。2016年には映画『検事外伝』に出演し、KBS2の週末ドラマ『아이가 다섯』(子どもが五人)では恋愛に不器用な末娘イ・ヨンテを演じて若い視聴者の支持を集め、知名度を一気に上げた。
主演女優への階段
その後はSBS『青い海の伝説』(2016年)で研究員を演じ、2017年にはtvN『秘密の森〜深い闇の向こうに〜』で新人検事ヨン・ウンスを演じて作品の緊張感を担った。同年秋に始まったKBS2『黄金色の私の人生』では、出生の秘密に翻弄されるヒロイン、ソ・ジアンとして初めて週末ドラマの主演を務め、KBS演技大賞で長編ドラマ部門の優秀賞とベストカップル賞を受けた。2018年のSBS『三十ですが十七です』では、17歳で時間が止まったまま30歳になったウ・ソリを演じてSBS演技大賞の最優秀演技賞を獲得し、2019年のKBS2『ただ一つの愛』でもKBS演技大賞の最優秀賞を手にした。
コメディから怪演まで
2020年から翌年にかけて放送されたtvN『哲仁王后』では、現代の男性の魂が朝鮮王朝の王妃キム・ソヨンの体に入り込むという設定に挑み、豪快な身ぶりを生かしたコメディで大きな反響を呼んだ。2023年にはtvN『生まれ変わってもよろしく』で前世の記憶を持つ女性を、JTBC『サムダルリへようこそ』では故郷に戻ったチョ・サムダルを演じている。2024年は映画『그녀가 죽었다』(彼女が死んだ)で他人の投稿を盗んで虚飾の人生を演出するインフルエンサーを演じ、ENA『私のヘリへ 惹かれゆく愛の扉』では1人2役に挑むなど、ジャンルを問わない主演女優としての地位を固めた。
『レディ・ドゥア』と最新作
2026年2月に公開されたNetflixシリーズ『レディ・ドゥア』では、すべてが偽りに包まれた高級ブランドの支社長サラ・キムを演じた。彼女を追う刑事役は『秘密の森』で同僚検事を演じたイ・ジュンヒョクで、約8年ぶりの再共演としても注目を集めた。同年7月31日の第5回青龍シリーズアワードでは、この作品で主演女優賞を受賞している。これに先立つ同年4月には、tvNのオフィス・ロマンティックコメディ『은밀한 감사』(秘密の監査)で、大企業の監査室長チュ・イナを演じ、コン・ミョンと共演した。制作発表会では、『レディ・ドゥア』は良い作品だったがあまりに暗かったので、今回は軽く明るいドラマがやりたかったと、作品選びの理由を明かしている。
エピソード
端役から続いた人の縁
『黄金色の私の人生』で共演したイ・テファンは、その放送終了時のインタビューで、数年前の彼女の姿を懐かしんだ。『高校処世王』の頃のシン・ヘソンには事務所もマネージャーもなく、自分で車を運転して撮影に来ていたが、それでも現場では誰より元気だったというのである。この端役の現場は、本人にとっても特別な意味を持つ。演出のユ・ジェウォン、脚本のヤン・ヒスンとはこの作品で知り合い、翌年の『ああ、私の幽霊さま』で再び声がかかった。ユ監督は前回とは違う雰囲気を見せてほしいと、あえて儚げなカン・ウニ役を提案したという。共同脚本のチョ・ソンヒも、気負わない自然な芝居に惚れ込み、『彼女はキレイだった』の制作陣に彼女を推した。チョ・ソンヒとは後に『三十ですが十七です』でも再会しており、本人は今の自分があるのはこの縁のおかげだと繰り返し語っている。
朝はハン・ソル、夜はウニ
2016年2月公開の映画『検事外伝』では、カン・ドンウォンとのキスシーンが話題になり、彼のファンから「ロト女」(宝くじに当たった女)と呼ばれた。もっとも本人はKBS2『ハッピートゥゲザー』で、あまりに緊張して撮影時の記憶がすっぽり抜け落ちていると明かし、スタジオを笑わせている。その少し前の2015年秋には、撮影スケジュールの重なりに苦労した。『ああ、私の幽霊さま』の撮影が終盤を迎えた時期に『彼女はキレイだった』の撮影が始まり、朝はハン・ソル、夜はカン・ウニと、性格の正反対な2人を一日のうちに演じ分けることになったのである。本人は混乱したと振り返っているが、どちらの役も違和感なく見せたことで、業界内での評価は確実に高まった。
2度受けたオーディション
2016年末のKBS演技大賞で、シン・ヘソンは新人賞、助演賞、ベストカップル賞、ネットユーザー賞の4部門にノミネートされながら、一つも受賞できなかった。この年はベストカップル賞が7組に贈られるなど異例の授賞が目立ったこともあり、彼女の無冠には納得できないという声が相次いだ。それほど注目を集めた『아이가 다섯』のイ・ヨンテ役は、2度目のオーディションでつかんだものだった。最初の審査では役を十分に読み込めていなかったと悔やみ、監督に頼み込んでもう一度演技を見てもらったのである。この作品をきっかけに、新設のYNKエンターテインメントと契約した。代表は以前CJ ENMのキャスティング担当として彼女のオーディションを見ており、その姿勢に好感を持ち、将来またマネジメントの仕事をするとき、まだ事務所がなければ一緒にやろうと声をかけていたという。
プロフィール
作品
年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。
出典
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- シン・ヘソン — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 私のヘリへ 惹かれゆく愛の扉 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 哲仁王后 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 生まれ変わってもよろしく — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- サムダルリへようこそ — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 三十ですが十七です — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 青い海の伝説 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 秘密の森〜深い闇の向こうに〜 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 黄金色の私の人生 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08