ロウン
1996年生まれ、ソウル出身の歌手・俳優。ボーイズグループSF9のセンターとして2016年にデビューし、『偶然見つけたハル』で初主演を飾って俳優として飛躍した。『恋慕』『婚礼大捷 愛結ぶ二人』など時代劇で評価を重ね、2023年にグループを離れて演技に専念。2025年10月に陸軍へ現役入隊した。
更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-09
生い立ちとデビューまで
聖堂で育った江南の少年
本名はキム・ソグ。1996年8月7日、ソウル江南区の大峙洞に生まれ、両親と2歳上の姉のいる家庭で育った。「ソグ」という名は祖父が付けたもので、本人はいまも本名で呼ばれるのを好むという。家族はカトリック信者で、幼稚園もカトリック系に通い、少年時代は長く聖堂で侍者を務めた。洗礼名はマルチェリーノである。京畿高校を卒業後、慶熙サイバー大学に籍を置いた。子どものころのオンラインゲームのニックネームが「サッカー天才ソグ」だったほどのサッカー好きでもあった。
スカウトから練習生サバイバルへ
学生時代に街でスカウトされてFNCエンターテインメントに入り、約6年に及ぶ練習生生活を送ったと伝えられる。同社が新人育成のために立ち上げたプロジェクト「NEOZ」のダンスチームに選ばれ、デビュー前年にはバンドチームと競う練習生サバイバル番組『d.o.b』に出演した。この対決を経てダンスチームがSF9として世に出ることになり、2016年10月5日、シングル『Feeling Sensation』でデビューした。芸名の「ロウン」は、「知恵深い」「役に立つ」といった韓国語の形容詞に付く語尾「〜로운」から取られている。
活動の歩み
SF9のセンターから俳優へ
SF9では長身を生かしたセンターとリードボーカルを担った。デビュー翌年の2017年、オーディションを経てKBS2『学校2017』に出演し、俳優としての一歩を踏み出す。翌2018年は『アバウトタイム~止めたい時間~』、SBS『여우각시별(キツネ嫁星)』と脇役を重ね、このころ表記を「キム・ロウン」から「ロウン」に改めた。転機は2019年のMBC『偶然見つけたハル』である。少女漫画の中で名前すら持たないエキストラ「13番」が自我に目覚める役で初主演を務めた。もともとは別の役(ペク・ギョン)でオーディションを受けていたが、監督の判断で主人公ハルを任されることになったという。この作品でMBC演技大賞の新人賞などを受け、一躍注目を集めた。
時代劇で築いた主演の座
2021年は『先輩、その口紅塗らないで』に続き、KBS2の時代劇『恋慕』でパク・ウンビンと共演し、初の時代劇ながらKBS演技大賞で新人賞・人気賞・ベストカップル賞の3冠を得た。同作は国際エミー賞のテレノベラ部門でも作品賞を受けている。2022年のMBC『내일(明日)』では死神組織の一員を演じ、恋愛ものが続いていた中で別ジャンルに挑んだ。2023年は『この恋は不可抗力』、親友アン・ヒョソプとの縁で特別出演した『너의 시간 속으로(君の時間の中へ)』を経て、KBS2『婚礼大捷 愛結ぶ二人』でコメディ時代劇に挑戦し、同年のKBS演技大賞で男性最優秀賞を手にした。
グループ卒業と入隊
2023年9月18日、事務所との最初の契約満了に合わせてSF9を脱退し、FNCと再契約したうえで演技を中心とした個人活動に専念すると発表した。2025年は日本映画『ラストマン -FIRST LOVE-』にクライド・ユン役で出演し、3月には第97回アカデミー賞授賞式にも招かれた。同年はディズニープラスの時代劇シリーズ『濁流(탁류)』で主演を務め、特別出演を除けば初のOTTオリジナル作品で、これまでで最も荒々しい役柄に挑んだ。入隊は当初7月と伝えられたが、再検査の手続きを経て10月27日に陸軍へ現役入隊し、「すっきりしています。行ってきます」と挨拶を残した。
エピソード
「顔天才」ではなく「顔英才」
アイドル時代、番組『週刊アイドル』で「顔天才」と紹介されると、本人は天才にはとても及ばないとして「顔英才くらい」と言い換えた。有名な美男俳優たちと比べられるのが気恥ずかしかったための返答だったが、かえって「顔英才」があだ名のように定着してしまい、それもまた負担だと苦笑している。『偶然見つけたハル』で人気に火が付くと、普段はサインをねだらない姉が初めてサインを持ち帰り、人気を実感したという。
190センチをめぐる騒動
身長はデビュー当時のプロフィールでは189センチとされていたが、JTBC『アイドルルーム』などで「実は190.5センチ」と打ち明け、ささやかれていた192センチ説は否定した。その後も番組やインタビューのたびに身長の話題を振られ、ファンの間では半ば定番のネタになっている。グループでは群を抜く長身のため、隣に立ったメンバーが小さく見えてしまうことを「ロウンされた」と冗談めかして言うファンもいる。ドラマの撮影では相手役との身長差が大きすぎて画面のバランスが取りにくく、靴を脱いで裸足で演じることもあると明かしている。
水と虫が苦手な主演俳優
水が怖い方だというが、『偶然見つけたハル』『恋慕』『내일』『婚礼大捷』と主演作のたびに水中シーンをこなしてきた。しかも、ヒロインを救う『偶然見つけたハル』以外は、逆にヒロインに助けられる場面ばかりだったのが面白い。現場でアイデアを出すのが好きで、『この恋は不可抗力』の印象的な台詞「トゥンカトゥンカ」は彼のアドリブである。時代劇では髪型にも気を配り、『恋慕』では後ろ髪を伸ばす時間がなく襟にかからないよう短く切り、『婚礼大捷』では伸ばした髪をきれいに結い上げた。虫は大の苦手で、宿舎でゴキブリが出た際は末っ子のチャニに退治を頼んだという。
ファンへの贈り物と好きな映画
2024年8月7日の誕生日には、行きつけのブランチカフェでその日に来店したファンの飲食代をすべて支払う「ゴールデンベル」を鳴らして話題になった。映画好きで、孤独や寂しさを内側から描く作品に惹かれるといい、『タクシードライバー』『ジョーカー』『世界にひとつのプレイブック』などを挙げている。ジャンルはばらばらでも、主人公の孤独が共通点だという。2024年の日本のファンミーティングでは、アニメ『呪術廻戦』の主題歌「青のすみか」を歌ってファンを喜ばせた。
プロフィール
作品
年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。
出典
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- ロウン — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 恋慕 (テレビドラマ) — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 偶然見つけたハル — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 婚礼大捷 愛結ぶ二人 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- この恋は不可抗力 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 明日 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 바퀴 달린 집 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- アバウトタイム〜止めたい時間〜 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08