アン・ジヒョン
アン・ジヒョンは釜山出身の女優である。2010年に単発ドラマでデビューし、長く主人公の友人役や脇役を重ねたのち、2018年の『時間が止まるその時』で初主演を果たした。バレエ、海外留学、美術と回り道の多い経歴でも知られる。
更新 2026-10-09/出典確認 2026-10-09
生い立ちとデビューまで
バレエ少女から演技の道へ
1992年に釜山で生まれた。幼いころはバレエに打ち込み、小学生のときに年の離れた二人の兄とともに英国へ留学している。しかし中学時代のけがでバレエを断念し、高校はマレーシアで過ごした。米国の大学を目指してSATの準備をしていた時期、一時帰国中の韓国で路上スカウトを受け、遊び半分でオーディションに参加したのが演技との出会いである。初めて演じた部屋を出るとき「すごく楽しい」と感じたと本人は振り返る。両親の説得で延世大学の東アジア国際学部に進んだが、ドラマ出演が決まると休学を重ね、結局学業からは離れることになった。
活動の歩み
脇役で重ねた8年間
デビューは2010年、KBS『ドラマスペシャル』の一編「テキサス安打」である。翌2011年にはSBS『あなたが眠っている間に』に出演し、KBSの単発ドラマ『クラブ・ビリティスの娘たち』にも顔を見せた。2012年にはテレビ東京の日韓合作ドラマ『恋するメゾン。~Rainbow Rose~』に参加し、その後も『ゆれながら咲く花』『秘密』(2013年)、『朝鮮ガンマン』(2014年)、『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』(2016年)、『刑務所のルールブック』(2017年)、MBC『時間』(2018年)と話題作に名を連ねた。映画では『FLU 運命の36時間』(2013年)や、刑事課の女性警官を演じた『악질경찰(悪質警察)』(2019年)がある。ただし役柄の多くは主人公の友人や周辺人物で、本人もこの時期を演技への確信が揺らいだ長い空白期だったと語っている。
初主演作が転機に
転機となったのが2018年のKBS W『時間が止まるその時』である。時間を止める能力を持つ男(キム・ヒョンジュン)と、その能力が通じない女性キム・ソナの恋を描くファンタジーロマンスで、アン・ジヒョンは父の借金を返すためアルバイトに追われる建物オーナーのソナを演じた。デビューから8年目の初主演だった。ケーブル局の作品で国内の反響は大きくなかったものの、相手役のファン、特に海外ファンの間で支持を集め、撮影現場に応援に訪れる外国人ファンもいたという。本人は同作を「俳優としてだけでなく人生全体の転換点」と表現し、「中古新人」と呼ばれることも嫌ではなく、むしろありがたいと話した。
エピソード
手が震えた現場と美術への寄り道
初主演の現場では緊張のあまり手が震えるほどだったと明かしている。それまで女性の共演者と組む役が中心で、男性俳優との長い掛け合いは初めてだったため、相手役との相性に不安を抱えていたが、台本読みの段階からキム・ヒョンジュンに「大丈夫、うまくやれる」と励まされ支えになったという。役作りではソナとして日記を書き、キスシーンで「行かないで」と引き留める台詞はアドリブで、本当に感情が高ぶって涙が出たと語った。また仕事が途絶えていた時期には「何かできることを」と美術を学び、サンフランシスコ・アート・インスティテュートの純粋美術課程に合格しているが、同作への出演が決まったため通学はしていないと話していた。
プロフィール
作品
年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。
出典
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- アン・ジヒョン — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-09
- 時間が止まるその時 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-09